四日市で造園業を行う三杉造園です。
年末も近づき、きれいなお庭で新しい年を迎えていただけるよう、只今スタッフ一同奮闘の毎日です。
本日は当社が行う庭木の手入れ「剪定」とはどういった作業なのかご紹介いたします。

1.剪定とは

不要な枝と木の全体の様子を見ながら必要に応じて枝を切り落として整える作業の事を剪定と言います。
剪定は木の樹形を保つ為だけのものではなく、剪定を行い枝を透かし通風をよくする事により、病害虫の予防にもなります。
不要な枝が密生していると毛虫、蜂の格好の巣となってしまいます。また、生い茂った生垣などは刈り込む事により住まいの防犯にも繋がります。

2.剪定しないとどうなる?

剪定をしないと枝葉は伸び放題で日当たりや風通しが悪くなり、樹木やその周囲に生える植物が成長しない、病害虫対策が行き届かない等の問題、そして樹木同士で栄養を取り合い養分が行き渡らずに枯れてしまうという事もあります。
また、敷地をはみ出して通行の妨げとなったり近隣とのトラブルになってしまう事もあります。

【剪定前】

3.具体的にどんな枝を剪定するの?

樹木の健康を守り、樹形を保つために切り落とした方がよい枝のことを「忌み枝」と言います。
伸びた枝を切り落とすのは少し抵抗もありますが、不要な「忌み枝」を切り落とす事で樹木全体の生長を促します。

  • 徒長枝…勢いが強く大きく伸びすぎた枝のことで樹形が崩れます。
  • 立ち枝…垂直に上に伸びる枝のことで樹形が崩れるのと、株に負担がかかります。
  • 平行枝…ほぼ同じ場所から方向を同じくして平行に伸びる枝のことです。
  • 逆さ枝…他の枝とは逆向きに幹の中心や下向きに向かって伸びた枝のことです。
  • からみ枝…他の枝にからむ枝のことで枝がすれて痛みやすくなります。
  • 交差枝…主要な枝や幹と交差する枝。不自然なので根元から切ります。
  • 幹吹き枝…幹から直接発生した小枝です。養分をとられてしまうので早めに切ります。
  • ヒコバエ…根元や地中から勢いよく伸びた小枝のことで主幹の勢いが弱くなるため切ります。

【剪定後】

 

4.剪定の時期はいつ頃?

きれいなお庭で新年やお盆を迎えたいという考え方が一般的であります。
庭木の剪定時期は1年を通しいつでも可能ですが、樹木の種類によって発芽前に行う剪定と、樹木の生育中に行う剪定があります。

  • 落葉樹・・・木が休眠している冬の期間は葉が無いため枝の状態が分かりやすく太い枝などを剪定します。
  • 常緑樹・・・年間を通し葉が緑の状態を保つ木のことです。新芽が出る暖かくなる前に剪定を行い樹形を整えます。
    また新葉が落ち着いた頃などにも行います。

5.剪定の方法

木の種類によって剪定方法が変わります。基本は不要な枝を必要に応じて切り落とす事となります。

  • 透かし剪定・・・密生や絡み、徒長枝など不要な枝を適度に透かし、風通しや日当たりを良くする事で樹木の枯死や病害虫から守ります。
    また、自然樹形などの庭木で多く用いられます。
  • 整枝剪定・・・樹形の骨格づくりを目的とするもので、主に落葉樹の冬期剪定に適用しています。
  • 切り戻し剪定・・・枝を途中で切り樹木の形を整えます。剪定した後に伸びる枝の勢いを均一に大きさをコントロールすることが目的です。
  • 刈り込み剪定・・・生け垣などに行う剪定で、表面全体の枝先や新芽部分を均一にハサミで刈り込み、球形、角形などの形に整えることが目的です。

最後に

剪定について色々と書かせていただきましたが、基本的にはお客様のご要望に応じ、一年を通してお庭の手入れやお見積り、アドバイスなどさせていただいております。お庭の剪定作業・手入れのことなら三杉造園にお気軽にお問い合わせください。

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